メゴチ様

d-chiba2009-06-04

メゴチ・・・通称。正式和名はネズミゴチ(口が尖がってネズミっぽいからか)。
シロギス釣りの外道(釣り用語で、狙ってない獲物)としてよく釣れ、その風貌と体の粘液から嫌われがち。
魚屋でも当然ほとんど扱っていないが、実は上品な白身がてんぷらの高級食材でシロギスに劣らない。刺身もイケる。


狙いのシロギスもホウボウもシタビラメも姿を見なかったが、
メゴチでOK!いや、メゴチ様だよ。
食えないクサフグばかり釣れて困っていた(可愛いんだけどね)。
メゴチが釣れ出して、最初はお帰り頂いた。
でもメゴチだって良いじゃん。食材になっていただく事にした。メゴチ様!
俺が釣りに求めるのは、
1.海(川)の自然にお邪魔したい。
2.魚世界にお邪魔したい。
3.人として、魚と勝負したい。
4.生きた魚を感じたい。
5.そして生きていた事を忘れないうちに、いただきたい。
小学生の頃に「釣りキチ三平」ブームで釣りを始め、その頃は4.までだった。
一人暮らしするようになって、自分でスーパーでパックの切り身なんかを買って食べるうちに、疑問が出て来た。「これが生きた元気な魚だったのか?」
踊り食いとかをしたいとは思わないが、食材の全ての“生命”を食って俺ら生きているんだという事を、たまには確認したい。だから食材はありがたいし、自分が生きていることがありがたい。
「すぐ自殺」「すぐ殺す」風潮は、便利で清潔になった家庭・食卓の罪だろうと思う。
魚でも肉でも米でも野菜でもお菓子でもケーキでも、誰かが必ず手を汚してるのだ。
たまには食う為に、手を汚そうぜ。
  純粋無垢なる卵の君よ
  一山いくらの一つ一人よ
  オイラが食うから初めて生まれろ
  オイラと一緒にその殻破れよ
   残虐スーパー大感謝祭  残虐スーパー大感謝祭
  全ての食材よ、オイラと一つに
       「残虐スーパー大感謝祭」 by チバ大三

行きの車で、夜明けにRCの「キモちE」が流れ一緒に歌い叫んでいたら、高速の降り口を逃し、朝マズメ釣りに出遅れた。
帰りの車、高速でレディオヘッド聴いてたら、ヤバくなった(睡魔によく似た何か・・・)。
そんな事も、メゴチ天ぷら食ったら楽しい思い出。
でもシロギス、リベンジしてぇなぁ〜。生きてると凄い綺麗なんだなぁ。