2014春の三陸ツアー中編 女川

d-chiba2014-04-10

●3/21 宮城女川・蒲鉾屋・高政本店
大船渡では前夜からどんどん天候悪化。重い雪が降り出した、東北岩手でも珍しい。
岩手大船渡から宮城女川までは普段でも2時間強かかるそうだ。当初の予定、最短距離の45号線が重雪倒木で通行止め情報。第二最短だがより危険なループ橋経由か、かなり遠廻りで水沢経由か・・・
運転担当の栗村君は、朝4時から各国道近い主要地に車で偵察に行ってくれていた。


朝6時、ループ橋経由に決定で出発!上写真、左は俺、右は仕掛け人ハカイダー

歴戦の勇車カイザン号とPA機材で、いよいよループ橋へ。夏でも通るのちょっと怖い、峠のカーブ橋。後ろにPA機材を積んでる重みでまだマシだったが、車は不意に何度か横滑り。運転の栗山君の真剣を見た。頼む!
ループ橋越えて一安心する間もなく、トンネル付近でストップ、もう一つ恐れていた渋滞。
即座に外に出て先の車に情報を聞きに行く栗村君。速かった!事故ではなく対向トラックが雪で動けなくなり、もうすぐ動くらしいと。強行、山の中30分待ちで、ゆっくり動き出し。
また千厩から石巻方面に抜ける道で、深雪やら倒木やらあったが、峠越え成功。栗村君カイザン号ありがとう!これが北の冬なんだと再認識。

当初の予定より2時間早く出たので、女川に予定通り11時着。ここに雪の気配はもう無かった。三陸界隈は山と街と海沿いとで天候がガラリ変わるんだなぁ。女川、津波の被害は明らかに残っていたが(写真)。

女川高台の、女川さいがいFM前で遠藤ミチロウさんと合流。2月後半に緊急入院したミチロウさんの体調が心配だったが、笑顔ミチロウさん登場で一同一安心。
すぐミチロウさん女川さいがいFMにナマ出演。
2年前のNHKドラマ『ラジオ』の舞台がまさに女川さいがいFM。そのドラマでいきなりミチロウさん(スターリン)の「負け犬」が流れて、俺も驚いた。原作(日記)の某ちゃんがファンなのだ。
某ちゃん本人はインフルでダウン、俺と同世代パンクお父さんが来ていて。彼もスターリン大好きなようだ。ミチロウさんFM出演(音は外に流れる)の最中、パンク話をコソコソしてた(笑)

蒲鉾屋・高政本店に15時入り。さすが本店だけあって広い。ライブ空間は充分ある。本日俺は前座&PA担当なので、PA機材をライブ場所にハカイダーと栗村君と搬入。通常お客さん居るので遠慮がちに俺の音出し。自分でツマミいじりながら、まぁ基本中の基本は・・・
そして遠藤ミチロウさんリハの後、ミチロウさんは17時過ぎから大船渡FMねまらいんに電話出演。PA最終チェックと自分出演準備に追われる俺の、紹介もしてくれていたのが嬉しかったなぁ。

18時開場、18時半に遠藤ミチロウライブ、と告知されていたので。俺は18時から客入れ時にライブという事に。だが18時にはけっこうな数のお客さん。
俺スタート。「兄チャン」「野良牛の冒険」「女川高政大感謝祭」「アベノミクス」「パープルゾーン」「サバ道」。
初女川、こんな特殊空間で演れたのは嬉しかったが、準備でバタついて音作りが不本意だったのは悔しい。大勢のミチロウさん目当てで来たお客さんがじっくり聴いてくれていたのに。

頭切り替え、PAミキサー。ミチロウさんのPAは2年前の大船渡以来2回目、怖いけど面白いんだよな。
ミチロウさんライブは、店の事情で1時間ちょっとだったが、その分お客さんも、凄い集中力を会場全体に感じた。
伝説のスターリン・カリスマ遠藤ミチロウが初女川、しかもドラマ『ラジオ』効果大きく「負け犬」の雰囲気は異様だった。何人も泣いていた。あの曲で人が泣く・・・
こりゃ全然かなわん(^_^;)。ステージ脇でPAやりながら、ミチロウ氏の歴史と深さに改めて恐れ入った。俺も同じ土俵に立たなけりゃ単にファンだったよなぁ・・・と思ったり。

ライブ終焉後、ミチロウさんがファンに囲まれている脇を、俺はせっせとPA撤去作業。そもそも前座どころかチラシに名前すら乗っていない扱いも含め、「あと2日ある!」と誰にも言えない決意を胸に。

撤収後の駐車場でも、ミチロウさんと話したい人は尽きなかった。バックにはこの文字。

明日の大船渡に前入りの為、栗村君運転、ハカイダー、俺、ミチロウさん、で3時間の帰路へ。

途中ミチロウさんの希望で、夜10時過ぎに焼肉屋で夜食。ミチロウさん食ったなぁー。元気!


・・・後編へ・・・