3月10日、福島いわきsonic独唱パンク

311の前日は、何度か御世話になっている福島いわきでイベント『独唱パンク』を開催させてもらう事にした。
いわきSONICは2011年の震災の2ヵ月後に、俺が初めてライブさせてもらってからの付き合い。津波被害あり、放射能不安も少々有りだが、福島県内では元気に活性化している地だと思う。特にこのSONIC店長の三ヶ田くん、姉妹店burrowsの花澤くんとスタッフの、音楽の輪(ライブシーン)が面白い。政治が裏表だらけでも、市民運動が行き詰まったとしても、生命力謳歌を前提とするライブは終わらない。
もし世界が文明が終わるとしても、最期まで謳歌するだろう。10年後か1000年後か分からないが、この終わる感覚を感じないふりはもう出来ない。伝えてくれた被災地に俺は何度も通う。出会う復興新興への手探りな、人間クソ根性に元気をもらいながら。国や自治体の政策との葛藤、街づくりの悩み、そして仕事の悩み、家族の悩み、彼女にフラレタ悩み、密かな性癖の悩み・・・全て同列なんだな。どこかに特化しようとすると、正論で押さえ込もうとしたり逆差別的になったり、結局殺し合いになったり。
ライブだけは、そこは自由で居たいのだ。
生命力を謳歌する、拠点のようにも思っちゃうのがSONIC。店長・三ヶ田圭三の優しさと真剣さと強さ。歌うたいでもある彼に今回も参加してもらい(写真)。飛入り含め15人出演の長丁場開始!
●鈴木知文・・・宮城石巻出身で震災後から東京で怒涛のライブ展開をする男節に、先陣を切ってもらった。平日に16時開演という無茶でしたが(^_^;)
●GARI・・・いわきの美容師で繊細かつ爆裂シンガー。「なんなんだよ!」が直線パンクだねー
●ハナクソ・・・なんと高知から歌いにやってきた、ひたすら腹の底から「負けねぇぞ」ロック。
●三ヶ田圭三・・・悩み葛藤を内包しての、柔軟な音楽、ステージ。今の文明に対峙する優しい光。
●ハルミ・・・悩み葛藤むき出し全力祭り。愛知出身彼女の『まけねど』に繋がっている日本をやっと知る。
●遠山一夫・・・いわきの重鎮フォークシンガー。ここではいろんな立場があるだろう原発問題も、身近に生きる声をじっくり歌にしている。必要な歌だ。
●JETヒロシ・・・秋田出身の全裸痛快ロック(写真)。ライブの“祭り”を一気に上げてくれた。

《飛入り》
●Aya・・・高校生、人生と歌をこれから謳歌だぜー
藤野恵美・・・御客で来てくれたのを引っ張り出してゴメン感謝!一曲で持っていくね(^.^)/
●ミワ・・・ミーワムーラのミワさん。驚きました、いわきは層が深いなぁ。


●さっちゃん・・・東京からいわきに嫁いで出産一ヵ月半後の初ライブ、豪快ナマ。生命力の塊だね。
●桑名六道・・・じゃじゃ(ex.LIPCREAM)。ソロ新境地を展開中。それがいわきの地とマッチしてたなぁ。
●現場主義者ムラカミ・・・本日いわき勢のトリのはずが、現場が押して間に合わないかもと。急遽、よく独パン来てくれる姉のサチ丸に飛入り2曲願う事に。実はボーカリストで好評!次回も飛入り願います。負けじとギリ到着したムラカミ吠えまくった、姉に負けるなよー
●チバ大三(写真)・・・さすがにSONIC7回目かな。大会場の使い方が分かって来たぜ。

終わって近所の中華屋で打ち上げ。ツアー勢はburrowsに泊めてもらい。いわきの夜はいつも深くて優しい。

翌朝、最近やっと復旧した塩屋崎灯台に行った。上まで登ると美しい浜・太平洋、そして薄磯海岸の津波被害跡地が一緒に見えた。もう痛いより、ここからだ。俺は自由に歌い動く。それが灯台のように誰かのきっかけになれば嬉しいかな。



チバ大三ライブ予定は
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