2013年2月5日〜、雪に小便ツアー中編

d-chiba2013-02-27

★2/5岩手盛岡club Change
少々飲みすぎた翌朝、叩き起こされ。盛岡はたいした雪ではないが、路地になっている親宅周りの雪かき。スコップですくうと粉雪で軽いが、風ですぐ舞っちゃうんだよな。


3月福島と東京の俺イベントチラシ印刷の発送先をここにしていたのが着いたので、昼はそれを関係者個別に発送作業。作業が気になるらしい書道師範代の母に、何人かの宛名を書いてもらった。届いて驚いた人も居るだろう(笑)

Changeに行く途中で盛岡じゃじゃ麺を食らう。老舗のパイロンじゃないがここもなかなか。盛岡麺は冷麺よりわんこそばより、やっぱりじゃじゃ。ニンニクと生姜を入れて食らう!感じが良い。歌う前にニンニクだけど。

そしてライブハウスChangeへ。親宅から歩いて30分以内という以上に、俺が中高の頃住んでいて曲「雪に小便」の舞台だった部屋から歩いて5分。
当時はライブハウスなんて無かったから、あの曲が生まれた。リハ終わって当時住んでいたあたりを散歩。エンドーチェーンが完全に無くなった、バスセンターは古いまま健在だなぁ。

Changeはロックバンド系の黒ハコの店だが、今回は弾き語り系のブッキング。平日に全8組。盛岡の“歌うたい”達と一気に出会えた。
特に、MIMI☆TATAの腰を据えた優しさ。砂時計は名曲だなぁ。
そして加藤直哉の詞の生々さ、佐々木竜彦のハスキーハイトーンにどこか盛岡らしさを感じ。
湯澤ひかり個性には盛岡にあって異質な刺激を感じ。
俺は・・・基本まったり楽しく演るつもりが「雪に小便」は異様なテンションになった。
胸張って凱旋ライブというにはまだまだ「さりげなく混ぜてもらってます」だが、三日前に水沢でご一緒した人や昔の仲間も来てくれた、暖かい夜になった。
変わらない物、変わる物、こだわる事、身に沁みた事。その間の流れ者だなぁ俺は、と想った夜。





★2/6宮城仙台PARK SQUARE『第一回・仙台マグマnight』
ツアーライブ五本目、後半戦。
盛岡からバスで仙台へ。2年前の9月に初めて仙台で俺イベント『独唱パンク・吠えろ東北!』を開催させてもらったPARK SQUARE。今回はブッキングで混ぜてもらう予定が、ほとんど知っている面白いメンツになったので、イベント化させてもらった。
タイトル的には・・・2年前は、震災被災地の仙台から、ツライのを我慢するばかりじゃなく吠えろ東北!と、東北六県から出演者に集まってもらった。今回は、地震を起こすのがマグマの活動なら、心震わすのが音楽ライブのマグマだ!と。
マテのカオ(写真)。明快に元気炸裂な女性二人バンド。
舞姫。色気もあるが喧嘩も強そうな打ち込み女性ソロ。
女性ばかりで華やかに盛り上がった後、ドロドロした野郎ばかり4組続く。順番決めたのは俺じゃない店長だぞ(笑)。

三途。秋田の鬼平石巻の猿木土真通による地獄、ノイズが気持ち良い。
鈴木秀和。石巻に現存する野熊節。
Ikasama宗教。久々にエレキ弾き叫びを聴いたが、歌の存在感が以前より強いなぁ。
俺。アンコールで「ぽんぽん」もアリだな、この曲は何十回人前で歌ったろうか百越えたか?育ったなぁ。
今回は打ち上げせず、鬼平と二人で青森へ深夜の冬のドライブ・・・





★2/7青森弘前Mag-Net
岩手を越え青森県に入った頃には夜が明けだした。雪深い奥入瀬渓流十和田湖沿い。冬の絶景。
が、道途中で除雪が終わっている、引き返し地元の人に聞き別ルートを行くも、また未除雪・・・十和田湖沿いをグルグル、雪国迷宮にハマッたかと思った、ヘタすりゃ遭難。除雪の重要さを痛感。


朝10時頃にようやく弘前近くの大鰐温泉に到着。雪の露天でひとっ風呂浴びて仮眠。運転おつかれ!鬼さん。(写真は鬼さん撮影の俺)
なぜ青森で大鰐?近くにあった鯖石地区や鯵ヶ浦もなぜ内陸なのに?と話しながら、お互い初めて出演する弘前Mag-Netに到着。予想以上に店が大きい、天上の高さもホール並み。
写真はリハする鬼平
知り合いが誰も居ない土地で、平日の店ブッキング。しかも外は雪。お客さんが少しでも来てくれるか?しかもこの広い会場で?心配になるが、意外に集まってくれた。地元出演者、お店に感謝しきり。
高取宏樹。今回ツアーを快諾してくれた店の若頭であり、バンドS.P.NPOWERのボーカル。アコギ弾き叫び。全曲激しいロック歌のテーマ全てに冬や雪が含まれていて、青森だなぁ、雪に小便どころじゃねぇな。
鬼平。昨日の三途と違い今日はエレキ弾き唸りソロ。途中接触不良で全くギターが音出なくなったが、唸り続けるのが彼らしい不気味。
俺は昨年11月の青森津軽中泊町フェスでのホール感覚がまだ残っていたので、天上高い響きを楽しめた。なんか急に青森が近づいて来たな。ホールはお客さんが遠いのがまだ慣れないが(~_~;)
トリはThe Moon Gazing Arkestra(ハジメ氏)。アンプ2台とエフェクターを駆使したファンクのような民謡のような、ブチ切れノリノリ節。近所で個人の楽器屋を営んでいるクセモノ。
彼の提案で、彼の最後曲を出演者皆でセッションに。俺や鬼平をいきなり混ぜる、ツワモノ。
以前メールでやり取りしたことがある、弘前の重鎮シンガー・ふきた氏もお客で来てくれて。ふきた氏の経営する近くのBarで7〜8人で打ち上げ。これがまた弘前シーン談義が白熱。俺はニヤニヤ聞いてすっかり酔っちゃった。外はもちろん雪・・・





★2/8弘前秋田市
弘前そばの碇ヶ関温泉で昼まで休み。自然薯ラーメンが優しい味で沁みた。再び鬼さん車で秋田市を目指す。
鬼さんさすがに運転疲れたようなので「代わるよ」と言うが、最後まで運転させてくれなかった。そりゃ雪道素人に自分の車を運転させるのは怖いだろうな、ちょっと運転したかったなぁ。
南下しているが日本海近くにもなっているせいか、日暮れの中時々地吹雪が。それでも秋田港の堤防へ。「真冬の日本海夜釣り大会」開催!と始めたが、言いだしっぺの鬼さん車から出てこない。俺も荒波と強風と寒さで10分でリタイア。車に戻ると「チバさん、こんなに荒れてちゃ釣れないよ・・・」と。おいおい(^.^;)
秋田市の鬼さん友人宅に泊めてもらい、和やかな夜になった。


〜後編へ〜