2013年2月1日〜、雪に小便ツアー前編

d-chiba2013-02-26

の前に。
前回日記以降も沢山刺激的なライブはあったが、特に今回ツアー直前の1月23日、東京高円寺Mission'sでの、チバ大三+山崎怠雅ライブ。
常にクオリティ高い演奏をする怠雅氏のギターは、しっかり東京クオリティを俺に響かせてくれた。「その場が盛り上がれば良いってモンじゃない」と。
おかげでその後のツアーが締まって演れた気がする。勝手に思っているのは、俺くらいのバカ情キャラと一緒にやると、互いの持ち味が引き立って世界が拡がるなぁ(笑)
この日の1曲目「ぽんぽん」動画アップ。

★2/1福島いわきBurrows
冬の北国・雪を融かせ「雪に小便ツアー」今年で4年目。だが各駅停車で着いた東北のハワイ・いわきに雪は全く無く(苦笑)。おかげで初日の体には優しかった。
御世話になっているいわきSONIC近所の姉妹店でアコースティック店。店の雰囲気が気に入って今回こちらで演らせてもらった。
全員弾き語りだが三者三様。
ハヤミイワオ。フットワーク軽そう、ライブの楽しみ方を知ってるね。
細井千春。徹底してボヤキ歌、が時々グサッと来る。願わずとも更に追求するんだろう。
齋藤悠志。パワーフォーク、この界隈の若頭的な存在感。更なるオリジナリティを期待してるぜ。
チバ大三。居心地良さに、久々「王様の乞食」や「おめあて」や、歌もの多めに演らせてもらった。
終わって俺はBurrouwsに泊めてもらう事になっていたが、けっこう皆残ってくれて夜中まで話し飲んだねー。



★2/2岩手水沢スタジオ1030『うあんの証』
いわきからバスで仙台へ、仙台からまたバス。降りた水沢駅は歩道に雪がけっこうあり。来た北〜って感じ。
会場は広めのスタジオと聞いていたが、予想以上に広い。が今夜60人は集まるらしい。共同主催の浮意流とBullpain catcher中心の事前関係者公開メールやりとりから過熱気味だった。
真冬の岩手で過熱ライブ!それだけで既に感無量。岩手盛岡で冬の高校時代にスターリンが来て、ライブ終わって気がついたら俺は上半身裸であちこち傷で。イヌイジュンのスティック握って教育会館から雪の中を、当時少ないPUNK仲間と二人でウォッカ飲みながら歩いたっけ、とか。
昔の持て余し悔しかった過熱が、今ここで活きている事に。嬉しいやらうらやましいやら、当時ふてくされてた自分が恥ずかしいやら。
完全箱借り自主企画(機材もスタッフも身内でやる)ながら手際良く開演へ。
フレンチマスタード。岩手北上のパンカビリーバンド家族、眠る幼子抱いてパンク歌う母を初めて観た〜。
菅原年。今回の元のきっかけが彼。歌の中で暴れるディープ、最近は豹柄命が本気で楽しい。
ツジヤマガク。菅原アニキが盛り上げた後に不審な男がウクレレ一本で出てきて…野草を育て花咲かせた。
ホーミータイツ(写真)。from東京、ボーカルのキクチ君が水沢出身なのだ。その凱旋っぷりと、岩手と東京が繋がった感が我が事のように嬉しく。
浮意流。年さんの紹介で会ったヒロ、会うたび観るたび、押す圧す推す♂。メンバーも良く分かってる。
チバ大三。実は以上の感慨が強く不完全燃焼で…『うあんの証』を定期的に開催して、時々出してくれ!
Bullpain catcher。浮意流と共同企画するバンドって?…今のバンドサウンド的ながら俺は気持ち良く火傷した。メンバーの一人は酪農家で牛の乳絞りをしてから会場入り、俺の「野良牛の冒険」を聴いて喜んでくれた。その事がずっと頭に響いている…
ラーメン屋での打ち上げもヤバ楽しかった。真冬の北の地、外は誰も歩いてないのに事件が!?…まで書くと大変なのでこの辺で。『うあんの証』は北東北が誇る何かだぜ。



★2/3岩手久慈UNITY
水沢から各停電車で盛岡へ。そこからバスの手もあったが、八戸線に乗りたく新幹線で八戸へ。のはずが、新幹線に乗ったらすぐ爆睡。新幹線の別世界的緩い空気だよなぁ…気づいたら終点の新青森!急いで戻りたくとも本数は無く、結局予定より2時間遅れで久慈駅着。雪は水沢より北だが太平洋が近いせいか多くない。リハにギリギリ間に合い。
岩手三陸の最北・海に近い久慈駅津波の被害はけっこうあったと聞くが、やや離れた駅前では感じず。ただシャッター街だなぁ。地方都市にはよく見る光景だが。駅前の「まちなか水族館」がやたら気になる。
ライブは完全お店任せのブッキング。これも時々、いやツアーは特に面白いのだ。
四十五定通法。地元定時制高校のバンドだそうだ。今年卒業でバラバラになる、それを明るく語ってくれた。
Euler`s identity。久慈で本気な若手バンド。半分はオリジナル、そこをより大胆に!期待。
チバ大三。田野畑のニタロウ氏が観に来てくれた感謝!動画も撮ってくれた「雪に小便」。

前でかぶり付きなのは共演バンドの若者達。たぶん店が言ってるんだろうな「スゲェの来るから最前列でチャンと観ろ!」と。ギタープレイばかり観られて内心緊張。俺から音楽技術を学ぶなら指先より機材より気持ちの込め方をお勧めする、あとマイクとの距離とか滑舌とか(笑)
The Lighter`S。地元ブルースロック(日本語オリジナル)なベテランバンド、沁みた。…もし彼らが大都市ライブハウスで演ったらどうだろう?きっとこの感じを演り続けていればジワジワ伝わるだろう。が、大都市に住むとシンプルな音楽欲を失いがちだよな、とも思った。それぞれのスタンスで、音楽はわりと平等にあるって事だなぁ。
一晩で久慈のロック三世代と共演したような贅沢。
終わって店長と話し(静かに熱い)、向かいの店に移動。そこは以前新宿ロフトで御世話になったキミーさんが働いていた。事前に知っていたがまた嬉しかった。日本って実は繋がっているんだぜ。



★2/4久慈→盛岡
朝早めに起き、久慈港まで30分歩き往復。途中工事関係車両が多かったなぁ。
昼にバスで盛岡行きを決め。時間空いたので「まちなか水族館」に行くが月曜定休日。しかし中に人の気配がするので「ぜひ!!」とお願い見せてもらった。魚くん監修、身近な魚が多くて嬉しかった。俺的にツボだったのはクサフグ。関東でもよく釣れるがフグだし、すぐ放す身近な魚。水中の姿をちゃんと見たのは初めて。
そしてバスで盛岡へ。岩手では沿岸から内陸へは、ほぼ必ず山越えがある。どんどん雪深い山に入って行くが、ポツポツと住んでいる家があるのだ。いろいろ苦労を想うが、生活があるなぁと単純に思った。
盛岡の親宅に夕方着いた。お酒を頂きながら話を、ひたすら聞いた。

〜中編へ続く〜