不況か？風潮か？

年に一度、いよいよ始まった、幕張にての車の祭典『モータショー』の仕込み。
俺らナグリ労働者・展示会系にとっては、キツイが一番の稼ぎ時なのである、が・・・
今年は仕込みから、隙間風ビュービューである。
いわゆる不況のせい、というより、世の風潮のせいだと思う。
車業界、リストラはしても宣伝費を作らないわけは無い。作らない理由は、派手な宣伝は逆効果だからである。時代はエコ、そして皆ガマンなのである。
こんな話がある。エコ関係の展示会の仕込みで、現場責任者の真面目な支持の通りに、皆が頑丈に作っていた。
だいたい完成した展示ブースにメーカーの上役が来て、
「エコ展なのにこんなに木材使っちゃいかん！外せるだけ外せ！あれもそれも！」と。
皆が急いで外し出した。外した木材はほとんどゴミになるが（苦笑）。
そしたらブース自体が傾き出し、「うわ！急いで補強しろ！！」。
そんな事はしょっちゅう。
まぁ、お金ある人を納得させて、お金をもらうのが、労働の原点だからな。そこに文句は無い。
エコの理念自体に文句は無い。それでナグリ仕事が減っても、まぁしょうがない。
ひっかかるのは、“エコ”“皆ガマン”という、裏宣伝である。
その親玉は現在ＭＳ党だろうな。
その宣伝で儲けている奴、の目隠しにだけはあいたくないのだ。
お前もガマンしろ。

幕張から終電で帰る途中、そんな事を考えた。