雪に小便ツアー2014東北編【福島→仙台】

d-chiba2014-03-02

「寒い冬こそ北へ」と四年前から始めたツアー。年を追うごとに本数が増え、今年は東北全県と北海道で13本。雪に強い靴を買い、ダウン重ね着ダブルダウン!、万全の装備で出発。

★1/29(水)福島郡山Peak Action
郡山でライブをするのは4年ぶり二回目。もっと来たかったが震災でこのPeak Actionが営業できなくなってしまったのだ。移転し復活したと聞いてようやく来れた。
ツアー前半3本は東京の鈴木知文、藤原愛も参加することになり、郡山集合にした。二人ともヤル気満々だった、が・・・
意外に雪が無いなぁと、店に着いたら先に来ていた鈴木知文がマブタから血をボタボタ流し、青い顔をしていた。店を探していて道端でぶつけたらしい。リハどころじゃないだろ!と病院へ行かせ。波乱のツアー幕開け。
イベントは店のアコースティックな面々が集う静かな夜。写真は若店長渡邊文昭君のバンド「渡邊真昭」(バンド名)(写真)。彼は杜撰オールスターズではピアノも弾いた、好きなんだねぇ音楽。会津の渡部尚樹君はギターも声も重厚な鳴り。
リタイアすると思われた知文がマブタを縫合し帰ってきた。傷口また開くんじゃないの?と周囲の心配の中、最後に二曲だけ弾き叫び(トップ写真)。ライブ特にツアーは何があるか分からん(^_^;)。そんなワケで飲みはそこそこに、ツアー組は駅そばの24時間サウナで就寝。


★1/30(木)福島市MATCH BOX『独唱パンク福島市置賜編』
移動時間たっぷりあるので、郡山で借りて福島市に返してOKなレンタカーで行くことに。ツアー三人で福島ドライブ。
三春町の滝桜(まだ早過ぎた)、二本松市杉沢の大杉(デカイ!花粉まだで良かった)、飯野町UFOの里(曇天でUFO見えなかったぞ)。
一番のドライブ目的は、通行止めになるまで福一原発方向へ。周辺がどうなっているか?。浪江町葛尾村を通った。人の気配が消えた家達、道脇に延々と置かれた黒いトン袋(廃棄物おそらく放射性)。
俺は初めてじゃないが何度見ても、怒りより悲しみより、言葉を失う。普段あたり前に恩恵を受けている文化生活の、破綻の姿。誰が何が悪いと叫ぶ気も失せる静寂、ただ静かで寂しい。
この夜のライブ。ピアノシンガー藤原愛(写真)はインスト曲で、静寂=無音を奏でる事に挑んでいた。主張より感情より娯楽性より、音楽家の本来の仕事を魅せてもらった。
ここMATCHBOXでの独唱パンク開催は4度目位か?永遠の間違いアイドル、いとうよしろう。壇蜜を越える日は近い、白石ひかり。鈴木知文は傷の痛みどこへやら吠え。病欠の佐藤孝仁の代わりに急遽出演してくれた衰退羞恥心(写真)が軽妙痛快に暴れ。
東京の写真家、松澤氏が来場してくれた。彼は南相馬市を中心に写真を撮りに通っているそうだ。辛いばかりじゃない様々を写真にどう収めるか、という話を聞いたり。この夜は人間の面白さを思い出させてくれたなぁ。


★1/31(金)宮城仙台Park Square『仙台マグマnight vol.3』
ツアー組はまず福島飯坂温泉で温まり。各停電車で余裕で仙台到着のはずが。吹雪の為途中ストップ。これも冬の北ツアーでは覚悟しなきゃならんね。どうにかギリギリ雪降る仙台に到着。しかし今年は昨年より雪が少ないなぁ。
昨夜に続きチバ主宰だが『マグマnight』は仙台限定イベント。この地を大揺らした地底のマグマに負けないマグマが、人やライブの中にもあるだろう?と。
この日でツアー最終日の宮城石巻出身・鈴木知文、傷口からマグマ噴き出さんばかりの吠えっぷり。秋田の鬼平石巻の猿木土氏による三途、まさに音楽による地鳴り。やはりツアー最終日で初仙台の藤原愛、昨夜は生ピアノだったが今夜はエレピアノで、静寂に現代感が混じり痛切さが増したか。仙台のマテのカオ、マグマの泡で遊ぶ妖精のようだ。ろみ一人劇場、もはや仙台の裏名物(写真)。Ikasama宗教、もはや仙台の裏民謡。
打ち上げは雪の中を繁華街へ繰り出し。冬でも賑やかな東北一の大都市・仙台であった。


《続く》

チバ大三のライブ予定は
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