震災ライブ3daysの3 3/11

d-chiba2013-03-21

★3/11東京荻窪club DOCTOR

福島いわき、朝10時集合。車一台に4人+機材で東京へ。
途中寛さんと三郷駅で別れ、高円寺にエレピを借りに行き、午後4時に荻窪ドクター入り。
東日本大震災からちょうど2年。
俺的には一昨日から忙しく動いていて、今夜シメのイベントをキッチリ出来るかどうか?の意識で一杯だった。そう予定を組んで仕向けたのは自分だ、あまり意識し過ぎたくなかった。家でTVの特集見てるのも性に合わないし。
リハはバタバタしつつ、とにかく本番へ。
この日東京でイベント演るに相応しい、311と東京なりに向き合う今の声いろいろが観る人に伝わるような、出演者を招いた。
『311吠えろ東京ライブ』

●山とケ
メインボーカルのケーナは、高校生の頃に独唱パンク出演経験がある。山とケは岩手の田野畑村野外イベントでアコースティックコンビ結成。田野畑も被災した震災の後は、その付近へのボランティアに何度も通っている。
そんな、現地に喜んでもらう感覚を知っている彼らの音楽は、今この時間を楽しい音で満たすことがメインで。盛り上がりながら、さりげなく独特や毒が散りばめられている事に俺はニヤニヤした。

●浦邉力&ザ・テツコーズfeat.早川COB-HEY-SAY!!
浦邉力は震災後に東北にも行き、原発・東電の問題やTPP問題も、日本政治の腐敗に切り込むべく、各種デモに参加しながら月2回『霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ』イベントを開催し続けている、ロックンローラー
今回はそこで出会ったパーカッション隊とKIRIHITOの早川氏も参加。浦邉力のメッセージソングを打楽器が煽りまくり、最後は半裸でシュプレヒコール原発反対!愛し合え!」。

●西山正規&ジャッカル
同じロックでもガラッと変わり。西山正規は福島にも岩手沿岸にも通いながら一貫して“ブギー!”で踊らせ続けた男。
「負け組とか言うけど、一度も思ったこと無い楽しく生きているぜ!」と、ジャッカルメンバーとスリリングに全身グルーブを放ちまくった。

田中眞紀子
上げ上げお祭り騒ぎで来たイベント、ここらで冷水を。この辺が俺イベントらしい世界観でしょ。
震災前からイラク問題や現代人間の暗部を歌で表現し続けてきた彼女。今回はスカイツリーに思った詩朗読と「大震災世代の子供達」という最近の曲、2つを披露。会場は一気に静かな痛烈感に包まれ聴き入った。

●チバ大三
政治不信、今を生きる大切さ、未来への希望。それは前出演者が描いてくれたと思ったので、俺は極めて個人的具体的に。
8年前に作った、ただ平和な日常「ぽんぽん」。大津波をニュースで見て、俺がまた歌えるようになるまでの「そこから」。なぜ日本中をツアーしたいのか?一つの海だから「サバ道」。
後半3曲は田中眞紀子さんにピアノ参加願い「野良牛の冒険」「ガレキロック」「王様の乞食」。アンコール「兄チャン」。


イベント終わって。311を忘れない以上に、突然の破滅の可能性をも背負い今を思いきり吠える・素晴らしく奏でる、そんな一夜として来年311も開催しよう東京で。来年は被災地のアーティストも交ざってくれればもっと面白い。
そして2年前は、頭パニック最中に関西ツアーに行った。今年また行く。それが終わるまで俺の「2年経った311」は終わらないなぁ。
写真は山とケ関係の方から、サンキュ!