チバサバ北海道ツアー&生落2マンライブ終了

d-chiba2012-07-20

ほぼ2年前に青森十和田のイベントからの流れで初北海道ライブ、室蘭と札幌で2本演った。
2泊三日で慌しく帰ったので「また一年後に!」と言いながら、東日本震災があり予定が変わった。
やっと2年後、再び初夏。
前回は北海道を甘く見て軽装で風邪をひいた。今回は万全で。


★7月13日
朝の格安飛行機で行った、冷房がキツくてまた風邪の不安。割高だが新千歳空港付属の温泉に入り、仮眠室で一寝してまた温泉。
ユルみ過ぎたが、4日間お世話になるヌ氏と札幌で合流してテンション上げつつ。

《札幌161倉庫》
札幌裏側の怪しげなビルの地下、アジトのようなPUNKが似合うライブハウス。解放区というか無法地帯というか・・・
トップのバンド「最終少女ひかさ」が暴れたあげく水を撒き、ただでさえ湿気っぽい地下室がモウモウと。そういう過激もありか、東京じゃ即出入り禁止(笑)
数人で水取り掃除の後、「ヌルマユ永井」。こんな状況でも変わらず辛らつ痛烈に吠えまくった。
「サトウアミ」。それまでの混沌しまくり場内に、超素朴アコースティックで風を吹かせた。
「チバ大三」(写真上)。店主御曼KCの配慮か?全然方法の違うアミちゃんの後で、自分の基本ライブをする事にした。でも暴れ系ばかりの中でもやり方はあるな。
「梅毒世界汚染」。見た目ハードコアで、さぞ暴れるんだろうと思ったら、意外に音楽的空間的。トリを締めてくれた。

平日でも沢山の御来場感謝!
打ち上げはモリモ亭料理が美味くて、異種格闘的話も終わらずオモロかった。
俺の歌のせいか原発の話にもなった。いろんな声が飛んだ、「政治なんか元々期待してねーよ、死ぬまでやりたい事やるだけ」な声とか。それも自由で、言いづらい状況だけが気持ち悪いと思う。なので北海道でも野良牛と石原とサバ道は全日演った。
泊めてもらうヌ氏宅でまた一杯、寝たのは明け方。



★7月14日
昼に起きて今日の予定を急ぎ目で。まず札幌お薦めの店のスープカレーを食べに。飲んだ翌日に強い料理はほぼ腹下すが、これは大丈夫だった不思議。
車で富良野経由で旭川まで。北海道のおおらかなドライブを満喫、丘陵地帯が中心なのが東北と違う。途中正面衝突の恐怖もあったが(笑)




旭川・電気猫》
旭川自体はまだよく分からないが、このお店は驚き。大正時代からのレンガ作りの倉なのだ。
イベントスペースになったのは40年位前から。地方ならでは(失礼!)な稀有な店。トイレは裏の公園の公衆便所で(笑)。
オープニング「ogawa」、この店スタッフ。歪んだエレキかき鳴らし歌う。ロックが好きなんだなぁ。


「ヌルマユ永井」、ドドドドッと揺らす。どこで演っても彼は彼の徹底さが嬉しく思えた。
「チバ大三」、倉は地下室と違って、外に空にヌクッと建っている。倉で大音量響かせてもらったのは、知らない旭川で演りながらいろんな想像力が沸いた。

お客さんは少なかったが、15年位前に東京で共に現場仕事していたBくんが突然来てくれた。デス・コア系バンドが好きなスキンヘッドの彼は、今は富良野でお坊さんだそうだ。
昔話や彼の北海道で暮らす想いや。ドキドキと聞かせてもらった。これもツアーの醍醐味。日本は縦に長いが行こうと思えば近い。

ヌ氏の運転で深夜に札幌へ戻る。途中路上でキタキツネを見た。北海道じゃ珍しくないらしい。



★7月15日
朝10時に札幌を出発し、小樽を抜け余市付近の海へ。快晴絶好の海遊び日和で大渋滞、どうにか目的の場所で初素潜り、ゴーグルとシュノーケル付けて。
俺は何も獲れなかったが、海草の間に泳ぐ魚を目の前で見れて興奮。獲れたてウニ的なモノを即いただいた。生きた海の味がした。
海に入って俺は寒くなったが、北海道の人は平気らしい。とにかく焚き火で暖まりつつジンギスカン。これまた、状況が良いと荒料理でも格別沁みるんだな。

15時半に撤収。帰りも渋滞ながら札幌に戻り。どうにかリハに間に合った。

《札幌LOG》
東京高円寺で例えるなら、161倉庫が昔の20000Vとすれば、LOGの雰囲気は稲生座かペンギンハウスか。キャパはもっとある。
今日は遠藤ミチロウさんの前座。会場は満員50人位か、立ち見も居る。
チロウさんに「40分位やってよ」と言ってもらい、弦を2本切ったから45分になっちゃった。前座にしちゃ長・・・
というか、元々ミチロウワンマンだったところに俺が入って。お客さんは全員ミチロウさん目当て。この状況の重圧は、ステージ立ってみてドスッと来た。
自分の曲を愛し信じなければ。弦を張りながらMCに困って言い訳じみた事を言ったのだけが悔しいな。
連日の飲み話し寝不足と泳ぎで、ノドはガスガスだった。でも今回はあまり苦にならなかった。それをライブにプラスに出来なければ何が旅だ?このノドなりのベストを!だけ考えた。

遠藤ミチロウ」東京や福島で何度も観たり競演させてもらってるが。札幌LOGに年1回は遠藤ミチロウ、という位置がしっかり出来ているようだ。お客さんが安心してミチロウ変態ワールドを楽しんでいる。それは元スターリンという肩書きとは別の、彼が一人で育ててきた土壌だ。続ける事の深さを感じた。
俺の紹介もしてくれた「チバ君は見ての通り変態で・・・兄チャン叫んでるけど身内を歌いたがるのは人間関係不適応の典型で、そこは一緒」と言いながら、お母さんいい加減!♪と。お客さんはゲラゲラ笑っていた。この日は兄チャン演ってないんだけど、なんだか嬉しい感謝!

終わって打ち上げ。ウニ的なモノと、鮭チャンチャ焼き登場。ヌ氏に初めて「チバ今日よく演ったよ!一人ぼっちだよ!それだよ!」と誉められた。のか?今夜も長そうだ。



★7月16日
朝10時過ぎに、俺とヌ氏とミチロウさん合流。3人が軽自動車で札幌から室蘭へ。
時間に余裕有るので支笏湖に寄る事に。札幌から1時間ほどで霧かかった幽玄な世界が。一同息を飲む。
湖畔の温泉に入る。1時間くらいか、冥土に来たような感覚。その後の車では北海道の魚について、魚好き同士で話した。




《室蘭えぇねん》
オープニング「ウシダシゲノブ」この店の若き店長。ネット“友達”流行とか、薄い現代をズバズバと破り存在を歌う。この後竹原ピストル氏と北海道廻るらしい。東京にも来て欲しいな。
「チバ大三」ツアー最終日。やはり声はガスガスだがそれがどうした?メリハリに重点置いて。2年前から2度目のこの空間の響かせ方がちょっと分かった。
「ヌルマユ永井」ロクに働いていなかったそうだが、翌日からボーリング工事に長期入るそうだ。地層を歴史を地球を掘る、人間も表現もより掘っていくんだろうな。楽しみじゃ。
遠藤ミチロウ」前半のMCで「男3人、精液臭かったですね。でラブソングばかり演ろうと思ったんだけど・・・」激しいナンバーが多かった。精液臭!!最後はやはり音泉ファック。

沢山の御来場感謝!ミチロウさんもだが、ウッシー(ウシダシゲノブ)の日々の功績でもある。フラッと来ただけの俺は頭下がるだけだ。
打ち上げはウッシーのジンギスカンで。また長い夜になった。とことん飲んだ話した。



★7月17日
モウロウとしながら午後に東京に戻った。暑さ以上に空気のネバネバ感にヤラれた。呼吸すら抵抗ある・・・
が、これが東京なのだと思いつつ。


★7月18日
学芸大学APIA40》
ツアー直後に俺主宰の2マンライブ。
先月関西〜新潟山形〜福島〜今回北海道、ツアー中心に動いていた。その集大成的に、ガッツリ演りたかった。あまり言っていなかったが誕生日だし集まってくれるかな?と甘い期待をしていた。結果、期待はずれに淋しい動員であった。・・・それでも来てくれた皆様、忘れないよ。

「西山正規×広瀬隆之」毎度の素晴らしいテンションとロック感。広瀬さんの絡み絶妙。ただ旧知の西やんは「アピアで暴れる!」に囚われている感で、持ち味の歌とギターがシンクロしバケる感が激しい動きに追いつかず薄かった気がしたなぁ。暴れればその場ウケるけど、薄い。
「チバ大三」とりあえずこの淋しい状況は後で考えようと、自分のライブを通した。特に暴れる事もなく。曲をしっかり演る。内容的にはここ2ヶ月位の集大成が出来た。

打ち上げ。
「チバももっと暴れるといいよ」・・・俺は音楽内容で暴れます。痛い問題でも明確に、でも内容を聞きたくなるライブ手段で描きます。それが俺にとってのパンクで。
「ツアー中心で、東京では演りたくなさそうな感じが」・・・確かに今回は初夏の北海道に感激しちゃった。7/18の宣伝もおろそかになっちゃった。しかし今回北海道はヌ氏やミチ氏の力による成功が大きい、関西や新潟山形も散々世話になったし。調子こいちゃダメだ。基本は東京で東京の人に、俺のライブを聴いてもらう事を考えなきゃな。
「誕生日に、ハッピー皆ありがとう♪といってるチバより、ちくしょう!といっているチバの方が良いんじゃない?」・・・確かにね、ちくしょう。


そんなワケでオチがついた(苦笑)仕切り直しで励むべし。とりあえず新曲だな。



【チバ大三次回ライブ】

★7/31(火)東京・高円寺Reef
http://3rushmusic.com/kouenji_reef.html
op19:00/st20:00 \1.000/\1.300(+1d\500)
【出演】幸(Sachi)/松下カツミ/衰退羞恥心/チバ大三
※福島の農家パンクシンガー・衰退真琴が再びやってくる。チバはトリ、21:30頃から。



《帰省がてらにチバサバ岩手》
★8/4(土) 岩手・盛岡BIKE CAFE
http://tabelog.com/iwate/A0301/A030101/3001112/
【出演】菅原年、MIMI☆TATA、やまもりBC、ひゃうだうず、チバ大三
詳細未定
※岩手の音楽人たちとの宴。