西へ!7夜連続サバ道ツアー終了

d-chiba2012-06-06

前回西にライブしに行ったのは311震災直後。その時は俺自身が凹んだ気持ちになってしまい、満足行くライブが出来ない続きだった。
その後、昨年5月から東北ばかり行っていた。それで感じ培ったモノが西日本に伝わるか?リベンジツアーだ。


★5月29日(火)名古屋栄メルローズ
エロカワイイシンガーの解離ちゃんに企画してもらった。解離ワールドますます生々しく「汁男優」にはヤラレタ。
そして坂上太一君は愛平和路線ながら、あれだけ本気全開な人はなかなか居ない、311絡みの歌も演っていた。
俺は急遽、解離対策?で男のエロ実情歌「チンチンチェリー」復活。そしてこのツアーのテーマ「野良牛の冒険」「石原ブランド」「サバ道」は必ず演る、を演った。皆聴いてくれたようだ。さぁこれからだ。
イベント終わって、お客さんとセッション。気分が良くて珍しく参加、エレキ弾きまくり過ぎた(苦笑)ちょい反省。

 

★5月30日(水)岐阜キングビスケット
純情アホンダラな白根キヨマロに企画してもらった。
岐阜駅から20分歩く、岐阜アンダーグラウンドの聖地は小学校の前にある(笑)。昨年3月末に初めて出演した、あの時の葛藤が昨日のようだが、覚悟は違う。
競演のはたぼう、川瀬悟氏もエグイ発表で盛り上がった。店長キム氏は同世代で、再会を約束した。



★5月31日(木)大阪釜ヶ崎・難波屋
昼過ぎに着き、3月の石巻独パンで出会った釜ヶ崎の大アニキ・登さんと会い。今回企画してくれたまちゅこけと会い。ディープ釜ヶ崎を案内してもらった。釜ヶ崎西成区の中でも日雇い労働者とホームレスの集う一角。東京山谷や横浜寿町にも行った事はあるが、釜ヶ崎が一番密度濃い。
日雇いで働けている人、働きたくて働けてない人、見るからに働くのが難しい人。平日昼から路上で寝てたり飲んでたりが当たり前。
ここ数年仕事はだいぶ減ったらしい。行政がシェルター(寝床)を作ってくれたりしているが、一方でドロボウ市(路上市)禁止など制約もある。
こんな不衛生な場所になぜ住んでいるの?という声もあろうが、ここにはここの文化があるのだ。居心地良さが自由があるのだ。
震災・放射能問題とシンクロした。ここは何十年も直面し続けている。避難しろと外から言うのは簡単だが、では君自身は世話してくれるのか?
釜の外れの遊郭も案内してもらった。古風な日本家屋軒先で、まだ明るいのに女性がセクシーに誘っていた。若い→オバァチャン?まで。ドキドキしながら街並みを携帯で撮っていたらオバチャンに「アンタ!撮っちゃダメなんよ!上に言うよ!」上とはヤクザだろう。激しく謝った。ここはワケ有りな人が多いのだ、遊郭の女性も。人の数ほど人生があると、改めて思った。
そんな釜の中心にある立ち飲み屋でライブだ。
立ち飲みスペースは夕方から満員、そこと繋がっている奥のライブスペースで演奏。2マンライブ、地元の歌姫まちゅこけが盛り上げ、俺も続いた。分かりやすい“石原ぁー!”とか“雪に小便!”とかが、特に盛り上がったな。は石原で乱入した登アニキ(笑)。
また音響が素晴らしく、「ここでこそ最高の音を出して欲しい」とプロのステージディレクター・よっしーが担当してくれて。大阪の熱さを思い出した。正直でズバズバ言ってくるだけ、娯楽と理想を求める大阪、俺は大好きだ。 


★6月1日(金)神戸・一番星食堂
大阪と神戸は近いが、昨夜飲み過ぎた俺はフラフラとボーっと、4時間かけて店へ、本日ライブをイメージしながら。リハにまだ時間あったんで、企画者の忍甚君に近場の散歩お薦めを聞いたら、福原柳筋と。行ったら超風俗街じゃんか!誘惑を振り切りお散歩。
一年ぶり2回目の一番星食堂、誠実本気な忍甚君と店マスター・マコト氏に昨年を越えるライブを披露出来たと思う。
競演の遊鬼ウタゲは友川カバー演ったり、俺と匂いが近い。主催の忍甚一座、1年前とガラッと変わり、 素朴素直な音楽になってたのは根の強さを感じた。大阪の超人・井上卓は1ヶ月前に東京で2マン演ったが、関西でもバリバリ「福島の子供を助けろ!」にこだわった内容。
井上卓氏と珍しくけっこう飲み話した。生まれも育ちもバリバリ関西で“西の魔王”と呼ばれるほどの井上氏が、歌の方向をガラッと変えるだけの問題が確かに日本に存在するって事。そしてガラッと変える井上氏の挑戦根性に感動する。



★6月2日(土)大阪十三テハンノ
2年以上ぶりのテハンノ。大阪の歌うたいが集う店、以前は大阪といえばここだった。音響がガラッと良くなっていた。試行錯誤したんだなぁ。
独パン旧友・夜士郎と2マン。最近身を固めた夜士郎だが、引退説を吹き飛ばし(笑)、彼流の気負わないパンクロック歌を追求していた。「汚いウンコ、君が唱える“どこかに埋めたら?”は、僕にとっては“そんなところはどこにも無い!”」が自然に響いた。
俺はこのツアー最長の1時間半(アンコール含)、一昨日の難波屋といい、大阪好きやわぁー。釜の登アニキも駆けつけてくれて盛り上がり、喧嘩もあったけど元気で良いわぁ。



★6月3日(日)福井市ノーサイド
大阪から各停で移動。途中敦賀で乗り換え。敦賀原発の街。時間が無くて行けなかったが、原発PR館が複数あるようだ。
このパンクな店なら大丈夫だろうと、野良牛や石原やガレキを演った。
FFFとして出演した店主のテツオ氏は、原発以上に人間社会の差別と葛藤を歌っている。ルーリードを彷彿させる。
福井発世界の吟遊シンガーRF氏も来てくれて、店内で鍋で打ち上げ。原発話になった。やはり沿岸では話しづらいそうだ。敦賀も他も街はキレイだがシャッター街多い、原発ワイロで住民食えちゃうから、店を頑張ろうとは思わないらしい。そのワイロって、関電使う全員の電気代から出てるんだよな。釜のオッサンの半分以上はドロドロでガンバっとるでぇ・・・
御客で来てくれた福井のシンガー・アイコさんからCD頂いた。聴いて彼女なりの戦いを知った。東京より明らかに賛否分かれる地元として、どうしたら考えてもらえるか?を考えての内容だ。 


★6月4日(月)京都Silver Wings
初のお店はツアー最後にして一番広い、月曜でもお客さんまずまず集まってくれて、華々しいラストとなった。
が、俺が、音密度の濃い店でばかり演ってきたので、本番でどうもリキんで大事なところで弦を切ってしまったり。早めにリベンジ行かねばな。
久々競演した木村三郎氏、ますますテクニックとエンターテイメントに磨きがかかっていた。こんな卓越芸を東京じゃ知らない、俺も出来ない。俺は俺の出来る事を演るだけだが。刺激として西ツアーは必要だ。他出演の?堯△罎蕕処ァ△掘?書ェ咾盒曙?漸如B膾紊箸泙唇磴Φ丞ム圓凌爾澆鯀杼勝|靴拭?

ライブ後は話もそこそこに(それもリベンジせねば)、夜行バスで帰路へ。
京都ライブシーンはほとんど知らない。もっと突っ込みに来るぞぉ。



このツアーでつくづく思ったのは、ライブハウス界隈でタブーは無い。
西の人ももちろん現状を憂い動いている人はいる。
石原、野良牛、サバ道、ガレキと共に東北歌「雪に小便」も楽しく聴いてくれた。あと今回は「サドマゾ合戦」もオープニングによく演ったなぁ、自分への渇として。
東京でも関西でも、もっと聴きそうに無い人(石原本人とか・笑)に聴かせたいのは山々だが、現状難しいとして。自分自身の振り幅を大きくしていく事は出来るはず。俺は動くぞい。

お世話になったお店、主催してくれた人、競演者、お客さん、物販買ってくれた皆様、この場を借りて大感謝!
ミニアルバム『ガレキロック』20枚完売、アルバム『トキメキ二シス』7枚売れ、『青鬼赤鬼』2枚、DVD『負けないぞ人間』2枚、チバサバTシャツ7枚売れ、独パン誌20冊全貰われ。
儲けはほとんど無いが、ライブ後も聴いてくれる事が嬉しい。
チバンゲリオン、本格再起動!
日本中の皆さん、会いましょう。


【チバ大三・ライブ】

★6/10(日) 東京高円寺Reef
(杉並区高円寺南3-46-9 TEL03-3313-5980) 
チバ主宰『独唱パンクvol.136 梅雨吠え』
【開場】18:30 【開演】19:00 【当日のみ】¥1500・1ドリンク別
【競演】ヌルマユ永井(from北海道)、高橋小一、おぐまゆき
  
★6/22 新潟長岡・音楽食堂 
★6/24 山形鶴岡Bar TRASH(独パン鶴岡編) 

★6/26 東京神楽坂EXPLOSION  

★7/1 福島いわきSONIC(独パンいわき編)

★7/13〜16 北海道ツアー  

★7/18 東京碑文谷アピア40(独パン2マン編 w.西山正規)

【骨肉ビール・ライブ】
★7/4 東京荻窪ドクター(w.四畳半)  
★8/22 東京荻窪ドクター(w.ナポレオン山岸バンド)