狂い咲きサンダーロード

d-chiba2009-07-30

29年前(1980年)の、石井聡互監督の映画。
岩手での高校3年の頃(24年前)、石井監督の『爆裂都市』を観て興奮した。これからパンク世界が主流になると思った(苦笑)
その直後に遠藤ミチロウ対談集『バターになりたい』を読んだら、ミチロウと泉谷しげるが「爆裂はダメだね、サンダーロードは良かったのに」と語っているのを読んでビックリ。
サンダーロードってどんな映画だ?・・・
高校出て東京に来て、レンタルビデオ屋で発見した『狂い咲きサンダーロード』。基本は暴走族の抗争の話のようだが・・・
観て、怖かった、痛かった。でも快かった。
パンク(我がまま)に生きることの限界、でも限界を超える可能性。
殴り合い殺し合う事が良い悪いではない、「周りがどう変化しても、暴走し続ける一人の男の本気」を映画は描いていた。
「爆裂都市」がダメだと言われてた理由もすぐ分かった。主演のヤバさの違いが歴然だ。
ダビングサービス店で500円払ってダビングしてもらった。20年前の話だ。
たまに観ていたが、また観るのは5年振り。
ますますビデオは劣化していたが、最後まで観れた。
ラストシーン、カタワな彼がバイクに乗って微笑む(写真)、今でもグッと来る。

そんな彼、主演を成し遂げた山田辰夫さん、遅くなったけど御冥福を祈ります。
貴方のあの破天荒な演技は、俺のパワーの源の一つです。
つーか天国でも地獄でも暴走してくれ!